ここでは、家の中に出るネズミの生態を「なぜ住みつくのか」「どんな被害が出るのか」「どこが弱点なのか」という視点でまとめています。
ネズミの性質を理解しておくと、駆除や再発防止の対策が取りやすくなります。
このページでわかること
- ネズミの基本的な性質・行動パターン
- 家の中に住みつく原因と好む環境
- 代表的な3種(クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ)の違い
- 被害が大きくなりやすい理由と、ネズミの弱点
【1】ネズミの基本的な特徴
非常に警戒心が強い
- 新しいもの(トラップ・餌)にすぐ近づかない
- 音や匂いに敏感で、人の気配がすると隠れる
- 人がいなくなる深夜に活動することが多い
夜行性
- 主に22時〜4時頃にもっとも活発になる
- 天井裏で「カサカサ」「トトトッ」と音がするのはこの時間帯が多い
高い運動能力
- 壁を垂直に登ることができる
- 配管・電線を伝って自由に移動する
- 1〜2cmの隙間にも体を潰して侵入可能
「こんな小さな穴からは入れないだろう」と思う場所でも、ネズミにとっては十分な通り道になります。
【2】繁殖力が非常に高い
- 妊娠期間はおよそ20日前後と短い
- 年間に5〜8回出産することもある
- 1回の出産で5〜10匹程度が生まれる
たった一組のつがいでも、数ヶ月で20~30匹以上に増えることがあります。
駆除が遅れると一気に広がってしまうのは、この繁殖力の高さが原因です。
【3】家の中に住みつく理由
食べ物が豊富
- ペットフード
- 台所の食べ残し・パンくず
- ゴミ箱の隙間から出る生ゴミ
- 配管に付着した油汚れ
ネズミは雑食性で、少量の食べ物でも栄養を取りやすく、長く生きることができます。
安全で温かい巣が作れる
- 天井裏
- 壁の中
- 床下
- 押し入れ・物置
- キッチン裏
断熱材を巣材として利用することが多く、ボロボロにされてしまうケースが非常に多いです。
外敵が少ない
- 家の中は天敵がほとんどいない
- 巣作り・繁殖にとても都合の良い環境になっている
【4】種類ごとの習性(家庭で多い3種)
クマネズミ(家屋被害の代表)
- 壁を登るのが得意で、天井裏を中心に活動
- 非常に警戒心が強く、罠や新しいエサを避けやすい
- ベイト剤(毒餌)が効きにくい場合がある
- 比較的乾燥した高い場所を好む
ドブネズミ(大型タイプ)
- 下水・側溝・飲食店の周辺に多い
- 水場が好きで、湿った場所を好む
- 気性が荒く、追い詰めるとかみつくこともある
- ジャンプ力が高く、地面周りでの被害が多い
ハツカネズミ(小型で家に入りやすい)
- 体が小さく、1cm程度の隙間からでも侵入できる
- 壁の中・収納の隙間・倉庫などに巣を作りやすい
- 小さい割に繁殖力が高く、気づいたときには数が増えていることも
【5】ネズミの行動パターン
同じルートを通る習性(ラットラン)
- 壁際・配管沿いなど、決まった道を行き来する
- そのルート上にフンが点々と落ちていることが多い
この性質を利用して、通り道にトラップや毒餌を設置すると効果的です。
食べ物を小分けにして持ち帰る
- エサを巣に運び、ストックしておく習性がある
- キッチン周りにエサが少なくても、巣の中で繁殖していることがある
音で存在を知らせる
- 「カサカサ」「トトトッ」「ゴロッ」といった物音がする
- 特に天井裏から聞こえる場合、クマネズミの可能性が高い
【6】被害が大きい理由
電気配線をかじる
配線がむき出しになり、ショートや火災の原因になることがあります。
糞尿による悪臭
長期間放置すると、天井裏から家全体に臭いが広がり、シミや腐敗の原因になります。
寄生虫・菌を運ぶ
- サルモネラ菌
- レプトスピラ
- ダニ・ノミ など
家屋の破損
- 断熱材を巣材にしてボロボロにしてしまう
- 木材や壁もかじられ、構造部分にダメージが出ることも
注意ポイント
「音がするけど様子見」の状態を続けると、被害と駆除費用がどんどん大きくなる傾向があります。早めの対策が重要です。
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【7】ネズミの弱点と対策のヒント
乾燥に弱い
湿気の少ない環境は苦手です。換気や除湿をすることで、住みつきにくくなります。
食料源を絶たれると弱る
- 徹底的な片付け・掃除を行う
- 食品は密閉容器に入れる
- ペットフードの出しっぱなしをやめる
振動・音に敏感
人の生活音が多い時間帯は動きづらくなりますが、夜間は逆に活動が活発になります。
侵入口を塞がれると移動できない(最重要)
駆除したあとに再侵入されないよう、侵入口の封鎖工事がもっとも重要なポイントです。
ネズミの生態と弱点を理解したうえで、
「エサを減らす」「巣を作らせない」「侵入口を塞ぐ」対策を組み合わせることで、被害を大きく減らすことができます。


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