結論 粘着トラップで捕まらない原因は、ネズミが「トラップを警戒している」のではなく、通り道(ラットラン)と置き方がズレているケースがほとんどです。
この記事では、ありがちな失敗パターンと、再発させにくい設置・改善ポイントをテンプレ化してまとめます。
※被害が大きい場合や天井裏・壁内が疑われる場合は、封鎖や再侵入対策が必要になることがあります。
まず確認:粘着トラップが効かない“よくあるチェック”
ここがズレると捕まらない(最優先チェック)
壁沿いに置いていないネズミは壁際・配管沿いを通りやすい(中央置きは失敗しやすい)
通り道が違うフン・黒ずみ・足跡があるラインを優先(“見つけた場所”=通り道とは限らない)
設置数が少ない1枚だけだと回避されやすい(複数枚で“面”を作る)
周りに餌が多い台所の食品・ペットフード・ゴミがあると毒エサに誘導できない
先に「置き方・場所」のズレを潰すと、捕獲率は一気に上がります。
ネズミ粘着トラップに捕まらない主な理由(失敗パターン)
理由1 通り道(ラットラン)から外れている
ネズミは壁際・配管沿い・家具の裏など、決まったルートを反復します。“見かけた地点”より、フンや黒ずみがあるラインの方が正解に近いです。
理由2 中央置き・開けた場所で警戒される
ネズミは開けた空間を嫌う傾向があります。部屋の真ん中に置くより、壁にピタッと寄せて通路の“すき間”を狙う方が捕まりやすいです。
理由3 枚数不足で“避けて通れる”
1枚だけだと横をすり抜けられます。2〜4枚で面を作ると回避しづらくなります(特に壁沿いのコーナー)。
理由4 周囲に餌が多く誘導できない
キッチンの食べ残し、パンくず、ペットフード、ゴミ袋の隙間などがあると、ネズミはわざわざ罠に寄りません。餌を断つ→毒エサの価値を上げるのが基本です。
理由5 粘着面にホコリ・湿気で性能が落ちる
床の粉塵、油、湿気で粘着が弱くなることがあります。湿気の強い場所は避けるなどで改善します。
理由6 ネズミの警戒(ネオフォビア)
特にクマネズミは新しい物を避けやすい傾向。いきなり中央に置くより、通路に自然に馴染む位置に置くと成功率が上がります。
種類別:粘着トラップに捕まらない理由と対策(クマネズミ/ドブネズミ)
ポイント 同じ「ネズミ」でも、よく通る場所と警戒の強さが違います。
先に“どっち寄りか”を当てると、置き方の精度が上がります。
※体が小さい「ハツカネズミ」疑いの場合は、隙間が多い場所(収納・壁内・家電裏)も追加で確認すると◎
クマネズミ vs ドブネズミ|狙う場所の違い
上部に強いクマネズミ(天井裏・高所に出やすい)
捕まらない“あるある”
- 天井裏メインなのに床にしか置いていない
- 警戒心(新しい物への警戒)が強く、中央置きで避けられる
- 配線・梁・配管伝いに移動し、床の通路とズレる
効かせる置き方(テンプレ)
- 壁沿い+コーナーを最優先(家具裏・冷蔵庫脇・キッチン側面)
- 「面で塞ぐ」:2〜4枚を連結して回避ルートを潰す
- 天井裏の出入口になりやすい場所(点検口付近・配管貫通部)直下の壁沿いに寄せる
床下・水回りドブネズミ(床下・地面側に出やすい)
捕まらない“あるある”
- 水回り(台所下・排水まわり)にいるのに、乾いた場所に置いている
- 通路が太く、1枚だと横をすり抜ける
- 屋外(庭・基礎周り)→床下→室内のルートで、室内だけで待っている
効かせる置き方(テンプレ)
- 最優先は床・水回りルート:シンク下、冷蔵庫裏、食器棚の裏、配管沿い
- 壁沿いの“入口付近”を面で塞ぐ(通り道が太いほど枚数を増やす)
- 床下疑いなら、点検口や床下収納の近くの壁沿いに集中配置
- 湿気や油で粘着が弱りやすいので、置く場所を軽く拭いてから置く
プロの見分けヒント(ざっくり)
- 天井裏でカサカサ音が多い → クマネズミ寄りの可能性
- 台所下・床下・水回りの被害が強い → ドブネズミ寄りの可能性
※確定は現場状況で変わります。「音の場所」と「フンの線」が一致するルートを最優先で潰すのが近道です。
改善テンプレ:捕まらないときの“置き直し手順”
- まず痕跡を探す:フン、黒ずみ(ラットサイン)、かじり跡、足跡がある“線”を見つける
- 壁沿いに寄せる:壁・配管・家具の縁にピタ付け。中央置きは避ける
- 複数枚で面を作る:コーナー・出入口付近は2〜4枚で回避ルートを潰す
- 餌を断つ:ペットフードは密閉、ゴミはフタ付き、パンくず・油汚れを掃除
- チェック→位置修正:踏まれ跡・フンの位置を見て、微調整
- 毒エサを囲むように設置
プロの一言:粘着だけで終わらない“再発防止”
- 侵入口の封鎖(配管まわり、換気口、基礎の隙間など)がないと再発しやすい
- 天井裏の物音・糞尿臭がある場合は、屋内だけでなく上部の点検も必要
- 捕獲できても、侵入経路が残っていれば次が入るのがネズミの厄介なところ
よくある質問(FAQ)
Q1. 置いたのに一晩で何も変化がない。失敗?
A. 位置がズレている可能性が高いです。まずフンや黒ずみがあるラインを優先して、壁沿い・コーナーに寄せて置き直しましょう。
Q2. 1枚だとダメ?何枚くらい必要?
A. 1枚は回避されやすいです。通路を“面”で塞ぐイメージで、壁沿いのコーナーに2〜4枚が目安です。
Q3. 餌は置いた方がいい?
A. まずは周囲の食べ物を断つのが先です。置く際はトラップでエサを囲むように置くと効果的です。置く場合も“周囲を清潔にしてから”が基本です。
Q4. ネズミが賢くて学習している?
A. 警戒心が強い個体はいます。とはいえ多くは「通り道と置き方のズレ」が原因なので、まず設置の基本(壁沿い・複数枚)を徹底しましょう。
Q5. 天井裏の音がするのに床に置いても捕まらない
A. 天井裏・壁内の活動がメインの可能性があります。点検で侵入口・ルートを特定し、再侵入防止(封鎖)までセットで考えるのが安全です。
Q6. 粘着トラップはどこに置くのが正解?
A. 壁沿い、配管沿い、家具の裏、コーナー(曲がり角)が基本です。中央は避け、痕跡があるラインに寄せるのがコツです。
Q7. 捕獲できたら終わり?
A. いいえ。侵入口が残っていると再発しやすいです。捕獲後こそ、隙間封鎖と清掃(フン・尿の消毒)をセットで行いましょう。
Q8. どうしても改善しない時はどうする?
A. 侵入経路が複数、ルートが天井裏中心、餌場が別にある…などが考えられます。被害が続くなら現地調査で原因を特定するのが近道です。


